昨年、分厚い大著『戦後入門』(ちくま新書)が出版されたので、昨年12月に日本記者クラブで加藤典洋さんの 「戦後70年 語る・問う」という講演と記者会見があったようだ。その模様がYouTubeにアップされている。さっそく音声だけにしてクルマを運転しながら2時間あまりの講演と質疑応答を聞いた。加藤典洋さん、もっとうまくしゃべればいいのに。しかし、記者たちの質問が、じつにつまらない。そもそも、この本を読んでない記者が質問している。こういうの、ちょっとどうなのかなぁ。講演の中で加藤さんは言っているではないか。本を読んで影響を受けたら、その影響10を15に拡大して考えていくのが物書きとしての仕事だ、と。ところが記者は10ある内容の話を、2か3に縮小して聞いている。それを質問してさらに1か0にまで縮小させようとしている。重要な本を重要でないように受け止めさせようとしている。こういうのが記者会見なのか?日本記者クラブでは、リストをみるとじつに見応えのある人たちの講演と会見が行われているのに・・・じつにもったいない。
https://www.youtube.com/watch?v=ZiJ5k_PEhpg


日本記者クラブ 加藤典洋

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