思い出すままに、いくつか列挙してみます。

1 ドイツは風力発電にものすごく注力しています。ライプチヒからフランクフルトまでアウトバーンだけでなく田舎道もいろいろ走りましたが、麦畑のなかに林立する風力発電の数にはびっくりさせられました。ドイツの脱原発は有名ですが、本気で風力などにも注力しています。走りながら、ナウシカの風の谷を思い出していました。ドイツはいまナウシカのように風の谷になりつつある・・・?
2 東西ドイツの統一が進んでいるが、歪みもある。今回はほとんど旧東独を動きました。ライプチヒでは「カールマルクス大学」が「ライプチヒ大学」になって、町の中心に超モダンな高層ビル大学になっていました。はんめん、私の滞在した中央駅からトラムで3駅ほどの地区は、あきらかに荒廃しはじめていました。かつては立派な建物だったのが、いたるところ、落書きがされ、窓が割られて、一見して危険地帯になりつつあるのが分かります。周囲にはアラブ系の店が多くて、都市社会学でいうところの「遷移地帯」になっているのです。旧東独時代の施設や空間は、どんどん「遷移」して飲み込まれていくのだろうなぁ。
3 ベルリンでは東ベルリンが急激に発展しています。私の滞在したホテルは、まさに「壁」の近く。かつて壁の周囲にあった空き地は、いま、急速に開発の対象になっていて、もうれつな建築ラッシュです。私の滞在したホテルの部屋の真向かいがまさに建築中で、朝は7時前から作業がはじまり、夜は7時まで、土日も作業しているという、ちょっともうれつな状況でした。ベルリン中心部も、旧東独時代の「共和国宮殿」などは取り壊され、いま、新しく建て替えられつつあります。
4 博物館や美術館は、館員が、いまだ、前の時代の職員のようで、つねに「監視」モードなのが、おもしろいです。つねに見張っていて、人民を監視していた時代の流れは、すぐには変わらないのですね。
5 マクドナルドがどの町にも林立。アメリカのファストフードが猛烈に浸透している。でもハンバーガーは「ハンブルグ」から始まったのではなかったか。ハンバーガーの発祥地だから、なじみやすかったのか、いずれにせよ、ドイツのマクドナルドの浸透ぶりにはびっくり。
6 「写真撮影料」をとる博物館、美術館が多いのにびっくり。払うとシールをつけてくれる。それがないと監視員がすぐにとんできて「注意」する。でも、みんなキャノンなどの一眼レフをもってる人は払っているが、「iPhone」で撮影料はらわずぱちぱちやってる人も多かった。携帯電話ですぐに写真がとれる時代。美術館や博物館も、撮影禁止できなくなっていますね。
7 アウトバーンで渋滞した時、若者たちが車からおりて、路上でビールのんで、騒ぎ始めた。フーリガンみたいな無法のがこんなにいるのを実感。しかもドイツのアウトバーンには「autohof」だったかな、ドライブインがたくさんあって便利なんですが、そこでは、ビールや酒類を盛大に販売している。町でもみんな盛大にビールをやっているし、こんなに酒類にたいして敷居が低くてよいのかと思ってしまう。アメリカでは、まず、ぜったいに考えられないことですね。公園などで酒類をのむなどもってのほかだったからなぁ。そもそも土日は酒類など販売していない(できない)し(マサチューセッツなど)。

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