静岡の駿府城公園の特設会場にて宮城聰の代表作・SPACの夜の野外演劇「マハーバーラタ~ナラ王の冒険~」を観ました。これは凄い、圧倒されました。演劇の魅力がギューッと詰まっています。鈴木忠志・SCOTの夏の利賀村の祝祭花火演劇「世界のはてからこんにちは」に匹敵するような、すばらしい祝祭演劇ではないでしょうか。
とにかく2時間、まったく飽きさせない。舞台は円形。観客の周囲を多くの演者たちが走り回るスピーディな展開。演者と語り手を分離したことによる台詞回しのスピード感と全体の流れの統一感。訓練された役者たち。ユーモラスなお笑い要素も盛り沢山。あっとおどろく発想と場面転換。コロス役の打楽器奏者たちのバリ島のケチャを感じさせる見事なリズム演奏。若さみなぎる演じ手の凜々しい動き。とにかく5感全部から突入してくる演劇的な刺激に射貫かれる感じです。


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