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社会学の大先輩の橋爪大三郎さん。『中国 vs アメリカ』といういささか物騒な本を出されました。読んでみると、香港で強引だった中国、つづいて台湾をめぐって中国とアメリカの衝突が近いという予想です。習近平政権は戦前の日本のようだと言うのです。中国語の世界観の中だと戦前の日本のように暴走して押しとどめるのは困難だと予測しています。途中、台湾をめぐってアメリカと中国が戦うとなると、どのようなシナリオになるか、事細かにシミュレーションしてあって、ここまで状況は切迫しているのか、と驚きます。いささか軍事オタク風でもありますね。でも読んでみるとこれがまっとうな論旨。あえて言えば小室直樹直伝の論の進め方ですね。けっして「トンデモ本」ではありません。数年前の『日本逆植民地化計画』も驚くような論旨で理解できるまで時間がかかりましたが、今回もそう。なんだか令和の預言者のようになってきた橋爪さん。でも考えさせられます。