私たちが定年退職後に「居場所」を求め、「生きがい」や「やりがい」を求めるとすれば、それは「シーク&ファインド」の試みにほかなりません。退職後のセカンドステージの「居場所」は、たんなる「居心地のよい場所」ではありえません。それはコール&レスポンスやシーク&ファインドが起こる場所、まさに、社会からの「呼びかけ」に耳を傾ける場所、つまり生きる意味を「シーク&ファインド」する場所に他ならないのではないでしょうか。ボランティア活動や様々な社会活動、それはたんに退職後の「生きがい」や「やりがい」を模索するだけではない。私たちの生きる意味そのもののシーク&ファインドではないのか。そういう暫定的な結論を申し上げて、講演をとりあえず閉じさせていただきました。


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