先日、「社会学入門」の今学期最後の授業をしました。この一年、すべての授業がオンラインになりました。この経験をじっくりかみしめて来年に活かしていきたいと思います。オンラインになってから、以前にもまして90分の授業の大切さに気づきました。毎回、気張ってちょっと詰め込みすぎたかもしれません。でもオンライン授業が毎回楽しみでした。終わってしまうのがちょっと残念でした。毎週、授業のために日々、準備して、先学期には思いつかなかった新しい視点や論点を盛り込むようにしました。これも真剣に聴いてくれる200人の受講生が、これまた真剣な感想を毎回提出してくれるという「ライヴ」の幸福な相乗効果だったと感謝しています。──ピアノをやっている妻が言っていました。発表会がコロナ禍で中止になると、毎日のピアノの練習のしがいがない、発表会に向けて毎日ピアノを練習してきたのに──と。そのとおりですね。オンライン授業も一方通行だったら、とても「やりがい」など感じられないでしょう。毎回、熱い感想が返ってくることが、次の授業へのエネルギーになりました。今学期の経験を活かして本にしていきたいと思います。


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