センター試験が近づいてきて、いよいよ受験シーズン本番だ。この「受験」制度、とても「安上がり」で「手抜き」の選抜方法だという説がある。たしかにアメリカなどは専従スタッフをそろえてアドミッション・オフィスが一年中、学生の選抜にあたっている。全米のみならず世界から応募があって、試験成績や内申書だけでなく、社会活動やリーダーシップ、そのうえ面接まで取り入れたりして、多面的・多角的に、たいへんな時間と労力をかけて高校生や留学生の選抜を行っているのだ。それにくらべてセンター試験などの「一発勝負」のペーパーテストは「客観的」で「恣意的にならない」ように「見える」。おまけに「手軽でローコスト」。なにしろ大量の人間の選抜が、たった一日で決着するのだから合理的で効率的だ。だから日本や韓国などで大流行・・・というのは竹中平蔵の説。だから、話半分に聞いたほうが良いのかもしれないが、ペーパーテストで「お手軽」かつ「安上がり」に人物選抜を行ってきた結果が、現在の日本の大学の惨状である・・・と言えなくもない。


しずおかのよる

あさやけ3

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