ゴッホ終焉の地、オーベール・シュル・オワーズ
ゴッホ終焉の家について思い出した。自分でも思い出しながらあらためて驚いしまった。私は1991年にオーベール・シュル・オワーズに行っていた。えええっ。もう22年も前のことなのか?! なんだか狐にだまされた気分だ。不思議なタイムカプセルからぼわっと何かが出てきたようだ。この時は、たしか、パリから電車ではるばる行った記憶がある。オーベール・シュル・オワーズは、小林秀雄の『ゴッホの手紙』を読んで以来、ぜひとも訪ねてみたいところだった。小林秀雄はオーベール・シュル・オワーズ郊外にあるゴッホ兄弟の墓を訪れている。『小林秀雄全集』には確かその時の写真がのっていたはずだ。そもそも小林秀雄は「カラスのいる麦畑」の絵の前に座り込んだことからゴッホにのめり込んだのだ。その「カラスのいる麦畑」もオーベール・シュル・オワーズの田園風景なのだった。絵を描くことで、精神の病からの「避雷針」としてじっと耐えてきたゴッホの、耐えに耐えてきたその最期の風景が、オーベール・シュル・オワーズには詰まっているのだった・・・


オーベールの教会

オーベールの教会

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ゴッホ兄弟の墓

ゴッホ兄弟の墓

ゴッホ終焉の家

ゴッホ終焉の家

カラスのいる麦畑

カラスのいる麦畑

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