黒沢清監督の「トウキョウソナタ」を観ました。
ううーむ。
リストラ、不況、グローバル化、家族崩壊、どれもリアルで怖い話でがつんとくるのですが、どうも後味がよくない。どうにも救いがない。おわりの場面の子どもの天才的なピアノ演奏の場面も、さっぱりリアリティもないし、救いにもなっていない。
はんめん、リストラにあったあとの中高年男たちの絶望的なあがきは、こわいくらい真に迫っていた。しかし、さて、この監督の作品をもっと観たいか、といわれたら、ううーん、もういい、というだろう。


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