これまで黒澤明の作品は、そのほとんどを観ききたように思います。でも、大学時代には、黒澤明の映画、何か、観たことあるのか、と問われて、当時は、ひとつも観ていなかったはずです。今の大学生が日本の3大巨匠「小津安二郎、溝口健二、黒澤明」といったって知らないのと同じようなものだったわけです。さて、この遺作は観ていませんでした。ところが、見始めると、ちょっと、つらい。展開が、かなり弛緩した感じは否めない。引退した先生を慕って集まってくれる教え子たちとの交流・・・まさに、これ、現実にはあり得ない「教師の幻想夢」なんじゃないだろうか。後半は「ノラや」に暗転。これまた常軌を逸した猫への異常な愛着・・・なんだか痛々しくて見続けられない・・・


まえだだよLB0055STNB4

Tagged with →  
Share →