昨日、福岡は朝から雪でした。大学院修士課程の入試の二日目、面接です。午後は、大学院の修士論文の口頭試問でした。その後、4年生の卒論の採点をしました。
またまた、いろいろ考えこんでしまいました。まず、文系の場合、大学院志望者が激減しています。就職氷河期なので大学院進学どころじゃない、ということでしょうか。時間のかかる学問や研究など、わりにあわない。ましてや将来の確約もない研究者の世界へと飛び込む経済的な余裕もなくなっているようです。全体的に、若い人たちが、夢みることもチャレンジすることも難しくなっているようです。
かつては、もうすこし余裕や冒険があったように思います。私なんかふり返ると20代は「モラトリアム」の時期だったかもしれないですね。いまやモラトリアムも許されない、ましてニートやフリーターはもってのほか、という雰囲気ですね。「自分さがし」なんかしている余裕もなくなったのでしょうか。日本全体が萎縮しているのを実感しますね。
みんな「現実」に振り回されて短視眼になっているように思います。日本社会が「コモデティー化」(百均化)して、高学歴者の行き場がなくなっている、ということも背景にあるのでしょうか。


にゅうしの

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