親指シフト・キーボードとThinkPad、MacBook
アクセス数をみると、意外にも、最近の記事でもっとも読まれているのは「親指シフトはキーボードの「ガラパゴス化」なのか」でした。
「ガラパゴス化」どころではなく、親指シフターが、いまだ、たくさん生息しているということでしょうね、きっと。
私もこれまで、親指シフトは「ガラパゴス化」して消滅していく「絶滅危惧種」なのかと不安に思ったこともありましたが、このところ、すこし安心を回復してきているところです。
なにしろ、親指シフターは、社会学ではメジャーです。知っているところでも、橋爪大三郎さん、佐藤健二さん、大澤真幸さん、宮台真司さん、立岩真也さんなど著名な社会学者ばかりです。そもそも、私たちは、大学院時代に、橋爪大三郎さんに布教されて親指シフトに改宗した親指シフターの第一世代なのです。それ以来、30年近く親指シフトひとすじ。もちろん元祖の富士通オアシスはとっくに消滅していますが、みなさんそれぞれにマックの親指シフトにいったり、ThinkPadの親指シフト化にいったり、道それぞれですが、親指シフトにこだわり続けています。
私の場合、オアシスが衰退したあと、NECの9801という今から見れば「ガラパゴス化」したマシンに、当時アスキーから出ていた「親指シフト・キーボード」をつけたり、リュウドの「Rボード」にしたり、富士通のキーボード買ったり、いろいろと苦労しました。しかし、こういう特化した「ガラパゴス化」したキーボードは、オーエスのバージョンが変わると動かなくなって、懲りました。なにしろ、キーボードのドライバが開発ストップするとお手上げなんですね。
そこで行き着いたのは、IBMのThinkPadを親指化するソフトウェアでした。親指くんとか、親指ひゅん、とか、Nicolatterとか、いろいろな無償ソフトが出回っています。みんな苦労しているんだな。それに応えてくれる人がいるんだな。と感慨深いものでした。
でも、挙動がおかしくなりやすく、ウィンドウズのバージョンが変わるとだめになったり、32ビットを64ビットのウィンドウズにすると動かなくなったり、けっこうまだ課題は残されています。現在は「やまぶき」というソフトを使って64ビットのウィンドウズ7を親指シフト化しています。聞くところでは、キーボードの入力を、こうしたソフトウェアが「フックして(途中で奪い取って)」、キーアサインを変えて、ワープロなどのソフトウェアに渡すという仕組みらしいです。途中で変換してるんですね。だから、時々、へんな具合になるんだ。
最近は、マックのほうが親指シフトしやすく、いくつもフリーソフトが出ているようですが、東京大学の佐藤健二さんに紹介された「テスラ」の「野良ビルド」版を使って、私もマックを親指シフト化して使っています。でも、マックの場合、私には、どうもキーボードがぺなぺなで打ちにくいです。メインとしては、いまだにThinkPadのほうを使っています。大型マシンには、評価が高い、東プレの「Real Force」というキーボードを外付けで使っています。でも、ほとんどは、ThinkPadのキーボードを使っている次第です。ThinkPadも、新世代のものは、キーボードが変わったというのでまだ使っていません。まえの世代のThinkPadのキーボードは、とっても、いいです。これが大好きなんです。
ほかの親指シフターの方々は、どんな工夫をされておるのでしょうか。きっとこだわりがあるでしょうね。


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