録画しておいたNHKハイビジョン特集「左手のピアニスト 舘野 泉 再びつかんだ音楽」を見ました。
家内がつい最近、福岡での舘野泉さんのコンサートを聴きにいってきたばかりです。
番組紹介によれば「2002年、66歳のとき、ステージで演奏中に脳出血で倒れた。その後、日常生活を送れるまでに回復したが、右半身に麻痺が残り、右手でピアノは弾けなくなった。演奏ができないとあきらめ、苦悩の日々を送っていたが、2003年、左手だけのためのピアノの楽譜に出会い、再び、「左手のピアニスト」として音楽の道を進む喜びを取り戻した」とあります。
私の父も昨年脳出血で倒れ、左半身不随になって車イスで介護付き老人ホームに入所していますから人ごととは思えませんでした。よく片手で演奏家に復帰できたと思います。番組は2005年のものですが、その波乱の何年間かをたんねんにていねいに取材した深いものになっていたと思います。とくにシベリウスのサマーハウスを訪ねて彼のピアノを演奏したシーンが心に残りましたね。そこで弾いたのはシベリウスの「樅の木」ではなくてバッハでしたが・・・。
NHK特集では、小澤征璽をおった番組も良かったし、チャイコフスキーコンクールで優勝したバイオリニスト・神尾真由子をおった番組も良かったし、NHKの音楽ドキュメンタリーは一見の価値あるものがありますね。
http://www.izumi-tateno.com/


舘野泉

Share →