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夢の空間、ストラーホフ修道院の図書室
プラハに行った人は、プラハ城までは必ずいくでしょう。でもその先にあるストラーホフ修道院まではなかなか行かないかもしれません。しかしここは城以上に行く価値のあるところです。とりわけその図書室は、すばらしい空間です。


チェコ・フィルハーモニーの本拠地、ルドルフィヌム
残念ながら8月はチェコ・フィルハーモニーの公演はなし。有名なドヴォルザーク・ホールにも入るチャンスがなかった。かわりにおなじルドルフィヌム内のヨゼフ・スーク・ホールでの室内楽のコンサートがあった。ヨゼフ・スークというのも有名なヴァイオリニストだが、彼の名前をとった室内楽ホールもなかなか美しい中ホールだった。こういうホールが夜ごとさんざめくごとくにコンサートをしているのだから、プラハはやはり、名だたる音楽都市である。


ヨゼフ・スーク・ホール

小コンサートのおわったあとで・・・

プラハの夢のホール「スタヴォフスケー劇場」
ここが映画『アマデウス』が収録された劇場。モーツァルトが3度もやってきて、ここでオペラを上演したのです。ここがその劇場なのかと思うと、感慨ふかいものがあります。はいってみると、予想外に小さい。ぐっと小さい感じです。しかし、舞台に引き込まれるように近く、そして「夢の空間」というにふさわしい、劇場としての「華」にあふれています。
調べてみると・・・世界中のオペラハウスの中でも、現存するものとしては最古の劇場だそうです。1787年10月にモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」が初演されたという栄光の歴史を誇り、「フィガロの結婚」や「魔笛」も大成功を収めたとあります。1791年には最後のオペラ「皇帝ティトの慈悲」も初演されたそうです。ううーん。プラハは、すごい。


これが夢の空間への入り口

夢のような空間

なかはこんなに小さい。

コンサートのあと、外にでると夕立がしていた。

これは2005年初夏のある晩のボストン公共図書館です。


この 図書館は「パブリック・ライブラリ」です。公共図書館ですが、行政が主導して造ったも のではありません。市民による自発的な発意で造られ、市民が資金を拠出し、そして市民のための図書館として運営されています。だからこそここに 「Public Library」という名前が冠せられたのです。訪ねると分かるとおり、ここは驚異の空間なのです。たとえば日本ではひっくりかえってもこういう空間を市 民が作ることはあり得ないだろう、と絶望的に思ってしまうような空間なのです。そういう意味で、歴史と文化と、それを造る人間について思いをはせるための 空間でもあります。朝は9時から夜は9時まで年中無休で開館しています(但し、土日は時間短縮。また夏期は日曜閉館)。私はここがどうしようもなく気に 入って毎日通いました。そして、そこに不思議な図書館マニアが多数生息していることを知りました(その一部についてはブログにも書いたことがあります)。 しかし、よほどの図書館マニアでも毎日、朝から夜までいることはありえません。私もだいたい朝に入館し、夕方には帰宅していました。しかし何回か必要に迫 れられて、あるいは気分が高揚して夜の閉館時まで図書館にいたことがあります。その時、「夜の図書館」というのは、昼間の図書館とは違った別の顔をもって いて、不思議に神秘的なことを知りました。その神秘さを、少しでもご紹介したいと思います。写真を見ていただくと分かるとおり、日本の図書館にはない、き わめて幻想的な空間です。うまく表現できる言葉がないので、とりあえず「きわめて西洋的な空間」と仮説しておきましょう。空間構成、そこに漂う宗教性、そ れを造ってきた歴史。そして、ここで求められている知は、たんなる世俗的な知(だけ)ではなくて、世俗を超越した世界を求めているのだ、と感じさせてくれ ます。われわれは、こうした空間の中で、時空を超えて、人類の歴史や、その精神性につながることが出来る。大げさに言えば…。そこには、おそらく中世から の僧院の図書室の伝統が、近代の図書館のひとつの源流になっているのではなでしょうか。そういうことを、この空間は、考えさせてくれます。さて、みなさん は、いかがお感じになるでしょうか。


ボストン公共図書館の正面玄関。ボストンの中心、コプレー広場に面している。左右に女神の像。

入り口から入ると、そこは中世の僧院の階段のようだ。

階段から入り口を見る。なんという空間だろう

中央階段の踊り場から。ちょっと日本にはありえない空間。夢の空間。 2階にあがると、これが巨大なリーディングルーム。日本のどの大学の図書館がこれに匹敵できるだろうか。 不思議な灯りが灯っている。幻想的だ。 ボールルームのような幻想的な広間。スペシャル・レクチャーなどが行われる。 夜の中庭。昼は多くの人がここでサンドイッチなどをほおばる。 列柱がヨーロッパの中世の僧院のようだ。 閉館時間になって外にでると、そこはコプレー広場なのだ。まさしくボストンの夜。

これは2004年初夏にニューヨークを訪ねた時の写真です。


このニューヨーク公共図書館も、初めて訪れた時には度肝を抜かれた。こんなすばらしい図 書館が、ニューヨークの町のど真ん中にあって、旅人にも誰にもでもオープンに開かれている(実際、ノートパソコンを持参すると、登録したりidをもらった りすることもなく、いきなりインターネットに接続できて、日本へとメールできたりする。ボストン公共図書館でも出来るのだが、居住者証明をもっていって id とパスワードをもらう必要があった)。現在のアメリカでは、大学の図書館は、インターネットのセキュリティがやかましくなっているので、旅人としてみる と、大学図書館は、たいへんに使い勝手が悪い。そのてん、公共図書館は、サンフランシスコにせよ、ボストンにせよ、そしてこのニューヨークにせよ、抜群で ある。そして図書館が、独自に、いろいろ検討したうえで、主体的に「図書館がネットワークへの接続環境を提供する」ことを決したことも特筆されよう。日本 の図書館が、独自に、このようなことを決断できるだろうか。 『サーカスが来た』で有名な亀井 俊介氏の『ニューヨーク』(岩波新書)にも、たしか、ニューヨークにきて、このニューヨーク公共図書館に飛び込んで、ニューヨーク・タイムズだったかでア パート探しをした経験が述べられていた。昔から、この図書館は、外からやって来た人にも開かれている「驚異の図書館」だったのだ。 ニューヨーク公共図書館については『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― 』 菅谷 明子 (著) 岩波新書、にも詳しく述べられているが、まずは実際に訪れるとどんなものなのか。じっくりみて下さい。


  正面入り口。タイムズ・スクエアや、クライスラービルディングからも、ほど近い。ニューヨークの中心部にある。観光ルートにも入っている図書館なのだ。

ビルの入り口のライオンは、じつは図書館が起源なのか。 入り口階段は、ボストン公共図書館のかち。 シャンデリアはボストン公共図書館のものにそっくりだ。この当時の流行なのか。 リーディングルームがいくつかある リーディングルームの光景。 この熱気には圧倒される。日本の図書館で、平日で、こんなに満員なところが、はたしてあるだろうか。 貴重書のあるところは、やはりニューヨークならでは。 天井画をみているだけで楽しい。 ボストン公共図書館と比べると、ニューヨーク公共図書館は、ダイナミックに現代化を進めている印象がある。そして、ゆっくりと研究している人より、攻撃的に現在を生きている人が多いような印象(あくまでも個人的な印象)をもった。

ニューヨークらしい風景だと思う。アメリカに暮らして、戸外で本を読むことの爽快さをしった(日本のように蚊がぶんぶんだとちょっと無理だ)。 ボストン公共図書館にも、素敵なレストランがあった。図書館に通う時期には、なかなかこういうレストランでゆっくりというわけにもいかないのだが。 ガートルード・スタインの銅像。