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『宮沢賢治という生き方』 (別冊宝島 2453)というムックが出版されました。編集プロダクションの方から依頼され、資料提供ということで、私も花巻や盛岡、小岩井農場などで撮影した自慢の写真を何十枚も提供したのですが、採用されたのは1枚だけ。なかなかムックという本も、ぜいたくに写真を取捨選択しているんですね。
ところで、このところ、今年3月の「宮澤賢治学会」に出席してからというもの、宮澤賢治に関する関心がふたたび燃え上がったので、見田宗介『宮澤賢治-存在の祭りの中へ』、吉本隆明『宮澤賢治』、天沢退二郎『宮澤賢治の彼方へ』などを読みましたが、どれもなかなかすごい。ふつうに宮澤賢治を読んでいても、なかなか、ここまで読むことはできないでしょう。いろいろと考えさせられますね。


宮澤賢治という生き方

宮澤賢治が好きだったというマグノリア(日本ではモクレン)の花が満開でした。賢治ゆかりの岩手大学農学部正門ちかくの民家のお庭でした。
マグノリアについては、見田宗介先生が『宮沢賢治─存在の祭りの中へ』(『定本 見田宗介著作集 Ⅸ』に収められた底本解題)でとても印象的なことを書かれています。見田先生がこの本を出版されたときに、賢治ゆかりの種山が原からマグノリアの苗を八王子のセミナーハウスに植樹された、しかし、20年近くも花は咲かなかった。それが311のあと、突如、花咲いたという。このマグノリアという花は、何かの生存の危機を感知したときに花咲くという説があって、これはそうだったのかもしれない・・・というエピソードが記されています。


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長らく忘れていましたが・・・「本線の信号機シグナルと、軽便鉄道の小さな腕木式信号機シグナレスの、淡く切ない恋物語。賢治独特の暖かいユーモアに満ち溢れた作品である。シグナルは東北本線の信号機が擬人化された男性のキャラクターで、シグナレスは釜石線(当時は岩手軽便鉄道)の信号機が擬人化された女性のキャラクターである。賢治が居住していた岩手県花巻市の花巻駅にはこのふたつの路線が乗り入れており、そこから着想を得た、と言われている。」(ウィキペディアより)。
さぁ、これが、花巻の宮澤賢治記念館よこに移築された実際の岩手軽便鉄道の信号機たちです。


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宮澤賢治の「なめとこ山の熊」は、このあたりがモデルとされています。
花巻から川を遡ってずんずん進む。やがて宮澤賢治が父親に連れられてよく来たという「大沢温泉」があります(この温泉にも渓流沿いのすてきな露天風呂があります)。そこをさらに遡ってずんずん進む。やがてさびしい何もないような山道になるが、さらにずんずん進む。なだらかな山の連なる風景を30分ほどドライブすると、やがて、あらわれるのが「鉛温泉」。ここに「藤三旅館」というのがあり、ここも有名な湯治場です。この旅館の「白猿の湯」は、なんというか突出しています。なにしろ花崗岩をくりぬいた1.2メートルもある深い深い湯場なんです。大人でも、あやうく溺れそうになるくらい深い。この温泉、宮澤賢治も岩石採集などで、よく来ていて、やがてこのあたりが「なめとこ山の熊」のモデルになったと言われているそうです。
今回の東北の旅、この藤三旅館へ立ち寄り湯をしました。ディープな宿です。お薦めです。


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黒板に描かれた「下ノ畑ニ居リマス」。これも宮澤賢治らしい、印象的なシーンとして、観光ポスターなどで多用されていますが、その「下ノ畑」とは、どこか。
じっさいに花巻の羅須地人協会跡をたずねると、きりたった崖の上なので、その崖をくだったすぐ下が「下ノ畑」だと思い込んでいました。ところが・・・。ガイドの岩橋さんに案内されてたどりついた「下ノ畑」は、まったく違っていました。
「下ノ畑」は羅須地人協会からはるかに離れたところ、北上川の川べりにあったのです。
これには虚を突かれました。
宮澤賢治、自耕の地。それは、条件の悪い、水の足りない場所だったのです。ゆえに、羅須地人協会からはるか彼方まで歩いて北上川の川べりまで行かないと耕作地はなかったのです。
「下ノ畑ニ居リマス」に、こんなに奥深い事実や事情が含まれていたなんて。じっさいに羅須地人協会や「下ノ畑」を訪ねてみないと、いや訪ねただけでなく詳しく説明されないと分からないことでした。


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風の又三郎の印象的な冒頭シーンです。風の又三郎が転校生としてやってくる村の分教場。そのモデルがここだそうです。木財工分教場跡地。映画のロケ地にもなったそうです。花巻からクルマでだいぶいったところです。
花巻のボランティアガイド、岩橋さんに連れていっていただきました。


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宮澤賢治ゆかりの小岩井農場の「一本桜」満開でした。
連休のさなか、東北に行っておりました。思い立って宮澤賢治ゆかりの小岩井農場の「一本桜」見に行きました。桜並木はすでに散り終わっていましたが、牧場の中の一本桜は、まだ満開でした。
雨天翌日の快晴の朝、まだ残雪の残る岩手山を背景にした牧場の中の一本桜。ちょっと恥ずかしくなってしまうくらい真正直に見事にフォトジェニックなんです。朝から続々と観光客がやってきていました。

 


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