From the monthly archives: "6月 2013"

「東大 4年後の秋入学事実上断念」。東京大学が何か決めると自動的に追随する旧帝大などは、これで、さっそく「断念」へと右にならえでしょうね。
もともと学年歴を変えるのはかなり困難、とは聞いていましたが・・・


東京大学

私は本は図書館で読む。自宅や研究室といった個室では、どうしてか、読めない。原稿も、もっぱら図書館で書く。どうして図書館なのか、なぜなのか、いろいろその理由は深く考察しているので、それは、また別の機会に。さて、問題は、最近の図書館うるさいことだ。大学の図書館など、盛大におしゃべりしている。じつに、うるさい。かつては、うるさい、とどなったりしたこともあるが、後味は悪いし効果はないしで、ふんだりけったりだった。そこで編み出した技(というほどのことでもないが)が、ノイズキャンセリング・イヤホンだ。これをいつも持参していて、すこしでもおしゃべりがはじまったら、すぐにこれを着用する。これ、もともとは航空機のゴオオーォという連続した騒音を消音するためのものらしいが、まぁ、私語やおしゃべりを、あんまり気にならない程度にまで減音するのには、けっこう役立っている・・・。


ノイズキャンセリング

夏期メンテナンスということで1週間、フィットネスクラブが休みだった。昨日、久しぶりにプールに出て1時間ほど泳いだ。クロールで連続1時間ノンストップで泳ぐのは10日ぶりだったが、さほど苦しくなく泳げた。
ゆっくり長く泳ぐには、まずリラックスして足のキックを極力へらし、全身の力を出来るだけ抜いて、浮力にうまく乗って、泳ぐというより浮かぶことを意識し、呼吸は平穏にして、ひとかきひとかきを、最大限ゆっくりと、そして大きくする、そして重心の移動をうまく心がける、ことではないかと思う。
やってみると、けっこう、これが難しいのだ。
でもこの要諦をつかむと1時間くらい泳いでも、あんまり疲れない。
また「疲れない」だけでなく、うまくリラックスして重心を移動できたり、うまく脱力できたり、ぐっと力を入れることができたり、その脱力と入力のバランスがうまくできたりすると、これはけっこう「楽しい」。
さて、リラックスしてスイミングできたとして、「疲れない」のは、トレーニングやダイエットとしては、良いのか、悪いのか。
でも、まぁ、いいか。


ゆっくり

九州大学 大学院 統合新領域学府/坂口光一先生の主催される「百学連環BAR」。昨日は「ヘンな移住者の地域行動学」ということで、ヘンな移住者の方々をお招きしての大議論がありました。私もヘンな移住者の一員として、コメンテーターとして参加しました。なかなか面白かったですね。ヘンな人たちの大集合で、バルも楽しかったですね。

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

「百学連環BAR」

ばる


夕方、家にいると、奥さんはピアノをがんがん弾きだす、子どもは私の部屋を占領して勉強している・・・という具合に、居場所がなくなってきたこともあって、近くの公園へと脱出した。この大濠公園は、ランナーとかウォーキングなどでは福岡で有名なところで、なにしろ、東急ハンズには「大濠スタイル」なんてランナーのための特別コーナーもあるくらいなんですが、まぁ、それはさておき、公園のベンチで、ひたすら本を読む。老眼鏡が必要になったのはちょっとさみしいが、マーカーを片手に、どんどん読む。すると、公園には、いろんな人たちがやってきて、いろんなことをしはじめて・・・ふうーん、なかなか興味深い社会観察が出来たぞ。


大濠公園

柿右衛門さんが亡くなったそうです。有田は、何度も行きました。有田は、良い町です。陶器祭りの時は超混むらしいですが、ふだんはひなびた、とても昔を感じさせる町です。福岡からだと2時間以内で行けますね。有田には「3右衛門」があって、柿右衛門、源右衛門、今右衛門だとか。亡くなった私の大学時代の恩師は「源右衛門」のおちょことか使っていましたね。さて、これが柿右衛門窯です。美術館のとなりに、柿右衛門さんのお宅(だろうと思います)があって、大きな柿の樹がありました。夏に行ったので青々としていますが、ああ、これが、あの柿の樹なのかと思ったことでした。


柿右衛門の柿

柿右衛門の柿

柿右衛門

柿右衛門

柿右衛門美術館

柿右衛門美術館

 柿右衛門

沖縄が「梅雨明け」したそうだ。5月の琉球大学での西日本社会学会の時が、ちょうど「うりずん」つまり「梅雨入り」だったから、ほとんど1ヶ月ちょっと、という短期間のつゆだったんですね。福岡なんか、今日なんか本格的な梅雨空なんですけど。これから夏休みが始まるまでの沖縄は、観光客もまだ多くないから、海も新鮮でぴかぴかしていて、いちばん良い季節なんでしょうね。


沖縄つゆあけ

ベビーカーの電車内持ち込みの全国統一ルール化について、東京新聞からコメントを求められたぶんについて、ようやく、東京新聞のほうから、掲載誌を送っていただいた。
でも、送ってくださるという約束でコメントして、ぜんぜん送ってくれなくて、あらためて送ってくださるようにお伝えして、昨日、ようやく送っていただけた。
新聞記者も、お忙しいのでしょうね。


東京新聞 5月23日

東京新聞 5月23日

この宝塚大劇場を超えると、あの「宝塚歌劇団」があり、さらにその先には「手塚治虫記念館」がある。で、行ってみました。なんと休館。なんのために宝塚に来たのやら。


手塚治虫記念館

手塚治虫記念館

火の鳥

火の鳥

 

先週、伊丹空港について、その足で、宝塚に行ってみた。宝塚大劇場、まったく新しく建て替わっていた(古い話ですね)。かつて、建て替わる前のクラシックな時代の大劇場には、ヅカファンの友人に誘われて一度だけ行ったことがある。最後のレビュー、あれ、すごかったなぁ。それ以来、阪急電車に乗ると、乗客に宝塚そっくりさん系の人が多いように見えてきて、眼がちかちかしてまう。
じつは、この宝塚。阪急電鉄の創始者、小林一三という人が、イギリスの田園都市構想を学びながら、沿線を開発して壮大な社会実験プロジェクトとしても有名なのだ。始発を大阪・梅田としてそこに阪急デパートをおき、終点を宝塚として、そこに歌劇場と歌劇団をつくって、その沿線を開発していった。日本の私鉄の沿線開発のはしりなんですね。


大劇場

大劇場

宝塚

宝塚

宝塚

宝塚

 

大和三山(畝傍山、天香久山、耳成山)のうち、畝傍山と耳成山は火山で、天香久山は丘陵が浸食されたものだって知っていましたか?奈良平野に火山(だいぶ前に死火山になっているのですが)があるというのも驚きでしたが、三山の中でもっとも標高の高い海抜199メートルの畝傍山に登ってみて意外にキツイ登山なのでまたびっくり。
そういえば、この畝傍山、信州の浅間山と、形がそっくりですね。

 

畝傍山

畝傍山


太宰府めぐり
野崎歓さんがはじめて九州に来られて、福岡ユネスコ協会主催の映画の映写会と講演会でお話しをされました。
太宰府天満宮と梅ヶ枝餅の「お石茶屋」、太宰府政庁跡、そして観世音寺と戒壇院にもご案内しましたので、その時の写真です。


IMG_7971

太宰府政庁跡

太宰府政庁跡

観世音寺うら

観世音寺うら

お石茶屋

お石茶屋

野崎歓さん

野崎歓さん

春すぎて 夏来(き)にけらし 白妙(しろたへ)の 
    衣(ころも)ほすてふ 天(あま)の香具山(かぐやま)
           持統天皇(2番) 『新古今集』夏・175

天香久山の歌。ウィキペディアなどでは「春過ぎて夏来たるらし白たへの衣干したり天香具山」などと出ているが、「春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山」と覚えているという声がありました。その通り。私もそのように覚えておりました。しかし最近の読み方は「衣干したり」が主流のようです。ふうーむ。ここはやっぱり「衣ほすてふ」がぴったり来ますね。じっさい天香久山にはこのような看板がでていたぞ。


衣ほすてふ

衣ほすてふ

衣ほすてふ

衣ほすてふ

天香久山
「春過ぎて夏きにけらし・・・」といったら、日本人では誰一人として知らぬもののない、持統天皇の歌で有名な、天香久山または香具山(あまのかぐやま、あめのかぐやま、かぐやま)である。
この天香久山、名前は有名だが、じっさいに見た人、上った人は、あんがい少ないのではないか。奈良にいくと、東大寺や薬師寺、法隆寺はなんども行ったけれど、天香久山はじめ大和三山には、行ったことも見たこともない、という人がほとんどではないだろうか。
そこで、今回、大阪で科研のミーティングがあったのを機に、半日で、この大和三山をすべてめぐるという計画を立てた。スタート地点の橿原神宮前についたのがすでに午前10時を回っていた(大阪から橿原神宮まではけっこうややこしい)ことと、夕方のフライトで福岡に戻らねばならなかったので、実質的に三山のうち頂までのぼったのは畝傍山と天香久山、耳成山は麓にたって、さて疲れてきたし上っているとフライトに間に合わないかも知れないと思って、スキップしてしまった・・・。さて、これが、天香久山である。

 


香具山

香具山

天香久山からみた耳成山

天香久山からみた耳成山


西日本新聞から電話取材があった。
公共交通機関のベビーカー持ち込みについてのルール化を、国土交通省が中心になって全国一律に進めることの是非についてのコメントを求められた。
私は、アメリカで、車いすが社会的に受容されていく過程を、一種の「アファーマティブ・アクション」として見ていたので、日本における「ベビーカー」も、日本的な「アファーマティブ・アクション」として実施すべきではないかと考えてコメントしたのだが・・・

(西日本新聞社からの要請で、記事は削除しました)

 

野崎歓さんの講演の準備もふくめて、久しぶりに映画をまとめて見た。
また、映写会では、じつに一年ぶり(以上かなぁ)に「映画館で映画を見た」。
その映画も、福岡市のフィルムアーカイブがもつ、ニュープリントのフィルムで見た。
やっぱり、映画は、映画館で見るものだなぁと、痛感した。
TVやパソコンで見るのとは、全然、違いますね。


図書館

図書館

シネラ

シネラ

福岡市フィルムアーカイブで聞いた話。
ほとんどの映画会社がもとのフィルムを持っていないという。日本国内ではフィルムの生産も終了。フィルムアーカイブでは、ドイツ製のフィルム編集機を使っていて(この写真)、なんと、これ一台で1千万円するといいます。フィルム補修関係の機材なども、どんどん生産終了していて、インターネットで世界から中古品を買ってしのいでいるという・・・。いまや映画文化も風前の灯火なのだ。


フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

今回の野崎歓さんを招いての福岡ユネスコ文化講演会では、福岡市総合図書館フィルムアーカイブにたいへんお世話になりました。
このフィルムアーカイブ、全国的にも有名なたいへんなフィルムアーカイブなのです。
福岡市民の皆さん、もっともっとフィルムアーカイブを盛り立てましょう。
http://toshokan.city.fukuoka.lg.jp/theater_schedules/

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ

フィルムアーカイブ


「21世紀のフランス映画――希望のイマージュ」と題した野崎歓さんの講演が終わりました。フランス映画の現在の話、めちゃくちゃ面白かったですね。
なるほどなぁ、フランス映画って、そういうことになっていたのか!と思わず膝をたたいてしまったほどです。
ヌーヴェル・ヴァーグ以降のフランス映画の現状、なぜ香港映画のほうへ目移りしてしまったのかの理由も含め、とっても面白い映画をめぐるお話しでしたね。
野崎歓さんの個人的な21世紀のフランス映画ベストテンによると、そのなかにフランス人(フランス生まれのフランス人)が数少ないというのも、きわめて「フランス的」なんですね。
そのあたりもふくめて、日本の映画や文化の現状と、フランスの現在との違いがはっきりとみえたひとときでした。


野崎歓さん

野崎歓さん

講演会

講演会

講演会関係者

講演会関係者

福岡ユネスコ協会の企画「香港映画は二度死ぬ」(野崎歓さんの講演)と香港映画「ガラスの城」の上映会、終了しました。
すばらしい講演と、すばらしい映画。陶酔するような3時間でした。
福岡や九州にお住まいの映画ファンにとっては、この講演会+映写会に参加できなかったことが、のちのち悔いとして刻まれてしまうのではないか、というくらいの密度の高さでした。
上映会のあと、図書館のアジア映画アーカイブを訪問して、室温5度の凍えるような空調の中で保存されているアジア映画のフィルムたちと相まみえました。


 

野崎歓さん

野崎歓さん

 

野崎歓さん

野崎歓さん

 glassnosiro