From the monthly archives: "11月 2012"

北九州アジア太平洋アクティブ・エイジング会議2012に参加してきました。毎年、同窓会のように顔をあわせるハワイ、韓国、インドネシア、モンゴル、シンガポールの仲間たちと再会。今回はブラジル、スイスの人の顔も見えました。この時期に、これだけたくさんの世界からの人たちに来てもらうのは、きっとたいへんだったことでしょう。まずは初日の記念写真。


わが家のひいきの、週に一度は通っている魚市場の中の食堂の板前さんが、今週限りで退職という。この店に通いはじめて5年以上になるけれど、刺身にゆずこしょうが合うと教えてくれたおばちゃん、威勢の良かった若い板前さん、フィリピンからきたマリちゃん・・・だんだんなじみだった店の人たちが去っていって、とても寂しい。こうして店も変わっていくのだなぁ。しかも、今年の秋は、福島原発の影響で三陸沖からの水揚げが少なかったせいか、サンマの刺身も、あっというまに消えていってしまった・・・


ゲスト・ティーチャー(国土交通省・福岡国道事務所副所長)
社会調査実習の一環として進めている、天神の国体道路周辺のフィールドワークに関連して、社会調査法講義のゲスト・ティーチャーとして国土交通省・福岡国道事務所副所長の柳田さんに来ていただいた。国道のあり方、道路の現状、国土交通省による「社会実験」などについて学びながら、これからの社会調査実習のテーマをいろいろと考えました。


社会学文献案内
小熊英二『社会を変えるには』集英社新書
新書だが、500ページある大冊だ。北海道で社会学会があったので、持参して、往復の飛行機やホテルで読んだが、1日100ページ読んでも5日かかった。でも、するすると読めるし、面白かった。書かれていることの95パーセントは、オーソドックスな社会学の入門編で、すでに知っていることや、知られていることだ。でも、残りの5パーセントに、この著者の力量が込められている、と感じた。みんなが知っていること、よく言われていることをベースに、小さな、しかし、意味のあるひねりを加えている。もしくは、ほんの少し前進しようとしている。その「少し」がとてもたいへんなことは、あまり知られていない。でも、まったく新しいことを、たくさん言うことはできない。ほんのちょっとでも、突破して、みんなが言えなかったことを、言う。表現する。それがとても難しくて、しかし、意味のあることなのだ。そういうことは、ものを書いてみた経験のある人なら、誰でも分かることだ。しかし、そのほんの少しの違いを、しっかりと判断して評価することも、あんがい難しい。学生諸君には、本書にとりくんで、そのあたりの鑑識眼を養う一助にしてもらいたい。


北海道・晩秋
学会でひさしぶりに訪れた北海道。北海道大学の博物館では、中谷宇吉郎展をやっていました。札幌は、もうすぐ初雪だそうです。


 

小さい秋、大きい秋
「小さい秋 みいつけた」という童謡があるが、北海道の秋は、とてつもなく大きかった。いっきにすべてが秋になって、やがていっきに冬になっていく怒濤のような秋なのだろうか・・・



北海道・札幌学院大学での日本社会学会大会
木枯らし一号が吹くような気候の中、北海道での日本社会学会大会に参加してきました。天気には恵まれず、4日間、ずっと雨模様でしたが、さいわい初雪までにはいたらず、ピークは過ぎていたものの、絶美の紅葉に出会うことができました。北海道大学の構内は、楓も銀杏も美しく、とくにカエデのほうは、福岡の樹種とはだいぶちがう北方系のカエデのようで、じつに美しく色づいていました。


 

Intenational Journal of Japanese Sociology
この3年間、日本社会学会・理事をつとめてきました。理事としての担当は、ワイリー・ブラックウェル社から発行している『Intenational Journal of Japanese Sociology』の編集でした。IJJS編集委員会は、編集委員長・橋爪大三郎(東京工業大学)、副編集委員長・安立清史で3年間編集をしてきました。なかなかたいへんな作業で、これまでの編集方針を大きく変えて学会員以外にも投稿の門戸を広げたり、日本社会学会学術奨励賞を受賞した論文を、翻訳して掲載することにしたり、2014年の世界社会学会に向けて、日本の社会学の古典的成果を発信しはじめたり、さらに、昨年の東日本大震災にあたっては、いちはやく特集号をくんで、東日本大震災にたいして日本の社会学者が、どのようにアクションを起こし、どのようなことをリサーチしているのかを世界に向けて発信してきたりしました。なにぶん至らないところが多かったと思いますが、いちおうの責務を果たし終えたところです。


親指シフトはキーボードの「ガラパゴス化」か?
iPhone 5を購入。ふだんケイタイでメールなどやったことがないから、小さな画面で入力できない。打てなくて、打っても間違えて大汗をかきました。ああ、指先が不自由だ、と思われたに違いない。まだしばらくはiPhoneを使いこなせそうもないですね。
ついでながら、パソコンの入力も、私は20年以上前から、富士通のワープロ・オアシス方式の「親指シフト」打ちです。これも慣れ親しんでいてとても打ちやすいのですが、いまでは、いわゆる「ガラパゴス化」した打鍵方法なのか・・・

【注】NICOLA 日本語入力コンソーシアムという親指シフターたちの会があって、ホームページで親指シフトや、ふつうのキーボードを親指シフト化するソフトウェアなどを紹介しています。このところ更新も止まっていて「化石化」しているのかな。「ガラパゴス化」した入力方法なのかな。この中で、私も「親指な人」として紹介されてるんですよ。http://nicola.sunicom.co.jp/link4.html
ただし、このホームページのリンクは、九州大学のサーバーが変わったのでリンク切れしています。
見たい人は次のところへ。
http://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~adachi/education/oyayubi/sub3.htm