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波佐見焼1
『美の壺』(NHK)という番組が「波佐見焼」を取り上げていました。波佐見焼、いいんですよ。私も大好きなんです。その窯元の里村が素晴らしい風情があるんです。もちろん町ではなく、村というか、里ですね、陶芸の里。きっかけはJALの機内誌でじつに良い写真が出ていたので、ぜひ行ってみたくなりました。その後、何度か行きました。福岡からは2時間足らずですが、鄙びて渋くて秘境みたいで実に良い感じです。番組でも紹介していた「くらわんか茶碗」「コンプラ瓶」もいいですね。コンプラ瓶買ってきましたよ。日本酒をいれて毎晩使っています。

ちなみに「コンプラ瓶」とはこんなものです。オランダ東インド会社がヨーロッパ用に輸出したものらしいですね。「波佐見」は、普通は、とくに留学生なんかはぜったいに「はさみ」とは読めないでしょう。ちょっとエキゾチックな音と漢字ですよね。

 


波佐見の窯元1

 波佐見は、こんな、坂道の里。ちょっと、気が遠くなるようなノスタルジックな風情にあふれています。 JALの機内誌に出ていたのは、たしか、ここ。

はさみ2009-2

 クルマ一台分の道なので、駐車して撮影するのが、難しかった。ひだりの道なんか、クルマは入れませんね。

波佐見2

 NHKの「美の壺」なかなか、いいですよ。

博多湾の突端で考える
昨日、思い立って、博多湾の突端、筥崎宮と玄界灘への出口の一直線上にある絶景スポットに立ってみた。
ここは玄界灘に北面して寒風吹きすさぶ凍えるような寒さ。左に能古島、右に志賀島がある。その間にみえるは小さな岩礁や行き交う船舶だ。この彼方に朝鮮半島や中国大陸がある。1400年近く前には、ここから遣唐使が出て行ったのだろうし、700年ほど前には、この狭間をとおって「元寇」が博多にやってきたのだった。そして現在は、韓国からは高速艇ビートル、中国からはクルーズ船がやってくる。さて今年も東アジアは波乱含み。毎朝、BSニュースで韓国KBSや中国のニュースを見ていると、あんまり良い兆候は見当たりませんね。


げんかいなだ1


大濠公園のイルミネーション
師走に入って、近くの大濠公園のイルミネーションが始まった。昨年は、震災の影響で、自粛されていたようだし、今年も一昨年ほどの派手さはないけれど、大濠公園池につながる中之島が、此岸から彼岸への道のように見えて来る。
橋っていうのは、どうも、こちらとあちら、この世とあの世、という二つの世界を結ぶもののように見えてくる。
とりわけ師走のこの時期だからかもしれない。
映画「ツィゴイネルワイゼン」にもこういうシーンあったっけなぁ。


九州大学中庭の櫂の樹、いよいよ、落葉がはじまった。
落葉というのは、樹が、意を決して、葉を切り放つことのようだ。樹にも意思があるのだろう。
夜、その姿をフラッシュを焚いてとってみた。夜の紅葉も、なかなか美しい、というか妖しいまでの美しさである。


きょうの櫂の樹
毎日、きょうがピークか、きょうまでがピークなのではないか、あすは散り始めてしまうのではないか、などとどきどきしながら見つめている研究室のまえの、中国の櫂の樹。きょうは、雨になるから、昨日のこれが、今年のピークの姿だったのではないか。


 夜。赤と黄色のコントラストが、よりいっそうひきたつ。

 

武雄温泉と御船山楽園
学園祭のこの時期、きゅうに冷え込んできて、紅葉がいっきにピークになる。
アメリカではこの時期が感謝祭だ。感謝祭の前に、様々な学会があるので、かつてはこの時期はアメリカの学会に出かけていたものだ(GPSとかARNOVAとか。学会に出たあと、みなさん感謝祭で里帰り、というパターンなのだろう)。
今年は、福岡ライトアップ・ウォークに留学生たちと出かけてきた。昨年は、JTW留学生たちをさそって、佐賀県の武雄温泉と御船山楽園に出かけた。とてもきれいな紅葉。かえりには武雄温泉にゆっくりつかって、ほこほこして帰ってきたものだ。


これが、辰野金吾設計の武雄温泉!

 

世界記憶遺産、山本作兵衛シンポジウム
福岡ユネスコ協会主催のシンポジウム「山本作兵衛と日本の近代」シンポジウムがレソラNTT夢天神ホールで開催された。
マイケル・ピアソンさんによる、ユネスコ世界記憶遺産への登録のプロセス(世界遺産、世界記憶遺産、世界無形文化財遺産との違いなど)の解説も意義深かったし、その後の、田川石炭・歴史博物館の学芸員さんからの解説、生前の山本作兵衛さんと親交のあった田中先生の話、画家の菊畑さんの熱い解説、有馬先生による山本作兵衛という「方法」の解説など、盛りだくさんで、あっというまに一日が終わりました。願わくば、もっと若い世代の人たちに、こういう話をきいてもらって、地域の歴史を深くほりさげると、世界に通じる道筋が見えて来るという、わくわくすような知的刺激を共有してほしかったのですが。


「博多ライトアップ・ウォーク」。海外からやってこられた先生方(シンシア・ボーゲル先生、ヴァン・フーテム先生、ジェフ倉重先生)に呼びかけたところ、たいへん関心をもっていただいて、来週、留学生もふくめていっしょに中世時代の「博多」を体感しに町歩きにでかけることにしました。関心のある方は、いっしょにいかがですか。


今年は、札幌での日本社会学会などがあって、毎年、恒例の「唐津くんち」へ行くことができなかった。毎年、学生や留学生をさそって、九州の秋祭りの代表として、唐津くんちを紹介していたのに残念だった。例年の日程はこうだった・・・朝の電車で唐津につく、すぐに町を練り歩くくんちをベストスポットで見る、そのあとすぐに鰻の竹屋に。絶品の鰻丼や骨せんべいを賞味したあと、午後は唐津神社へお参り。その後、唐津の浜辺にでて、美しい砂浜を歩いて唐津城まで上ってから夕方、帰福・・・というコースで、これはなかなかのものではないかと思っている。さて、そのコースの重要な一点、木造3階建ての重要文化財級の鰻屋さんにいる(いた)、竹屋の、美猫である。藤原新也の写真集『メメント・モリ』に出ていた「猫は漬け物石である」というフレーズを思い出す。


北九州アジア太平洋アクティブ・エイジング会議2012に参加してきました。毎年、同窓会のように顔をあわせるハワイ、韓国、インドネシア、モンゴル、シンガポールの仲間たちと再会。今回はブラジル、スイスの人の顔も見えました。この時期に、これだけたくさんの世界からの人たちに来てもらうのは、きっとたいへんだったことでしょう。まずは初日の記念写真。


わが家のひいきの、週に一度は通っている魚市場の中の食堂の板前さんが、今週限りで退職という。この店に通いはじめて5年以上になるけれど、刺身にゆずこしょうが合うと教えてくれたおばちゃん、威勢の良かった若い板前さん、フィリピンからきたマリちゃん・・・だんだんなじみだった店の人たちが去っていって、とても寂しい。こうして店も変わっていくのだなぁ。しかも、今年の秋は、福島原発の影響で三陸沖からの水揚げが少なかったせいか、サンマの刺身も、あっというまに消えていってしまった・・・


世界記憶遺産の炭鉱記録画で有名な山本作兵衛さんを記念して「山本作兵衛と日本の近代」と題したシンポジウムが開かれます。
私も企画委員をつとめる福岡ユネスコ協会では、11月17日(土)に、レソラNTT夢天神ホールで、世界記憶遺産登録に尽力されたオーストラリア人研究者、マイケル・ピアソン氏ほかを招いて、シンポジウムを開催しますので、ご案内いたします。
作兵衛さんの炭鉱記録画の世界記憶遺産登録にあたっては、日本からというよりは、海外の研究者からの強い推薦があって、実現したとききます。その経緯や意義などを聞けることと思います。



幻想的な臼杵の竹宵
大分県の臼杵という町は、作家野上弥生子の生まれた町(『迷路』作者、昔よんだなぁ。生まれは、ふんどーきん、という醤油の醸造元)、大林宣彦の「なごり雪」のロケされた町、「ふぐ」も有名ですし、二王座の町並みでも有名ですね。ここ臼杵の町全体が、竹の切り株にろうそくの灯りがともる「臼杵、竹宵」が、今年は11月3,4日だそうです。福岡でも灯明ウォッチングがありますが、臼杵の竹宵は、山が荒れると竹がふえる、その竹を切り出して町おこしに活用しようというアイデアから生まれたともききます。3年前に、家族で泊まりがけでいって堪能しました。町全体が幻想的になるんです。これは、すごいですよ。